Opus 1123

【7つの習慣】「ノー」というために大きな「イエス」を持つ

  • 読書感想文

7habits

「完訳」のほうは初読。かなり読みやすくなった印象です。

『7つの習慣』を初めて読んだのが3年前。その後もつらいとき、悩めるときなど折にふれて何度も読み返してきました。同じ本を読んでいるはずなのに読む度に新しい発見がある。そんな体験を繰り返すうちに、「答えはきっとこの中にある」という期待の拠り所となっています。

今回改めて読み返して気づいたのは、7つある習慣はその順番通りに身につけていかなければならない、ということでした。

例えば、【第3の習慣:最優先事項を優先する】のなかには、『重要でないことには「ノー」と言う』という言葉があります。これだけで見ると自分勝手でわがままな振る舞いのように思えますが、これには【第2の習慣】で見つけたミッション・ステートメント(自分がもっとも大切にすること)を軸としているという前提があります。ミッション・ステートメントという大きな「イエス」から導かれる「ノー」と、その場限りの判断で出た「ノー」では、同じノーでもまったく意味合いが違ってきます。

さらにミッション・ステートメントを考えるためには、【第1の習慣】の主体性を持って自分の人生を生きる責任を自覚しなくてはなりません。周りの評価を気にしたり、自分自身の選択を他人のせいにしていては本当に重要なことを選択することはできないからです。

このように7つの習慣を実践するには、ここに書かれた順番で自身の実感を積み上げていく必要があります。わたしがこれまで意識してきた【第3の習慣】の重要事項とは、決して自分の使命に則したものではなく、ただ生きるため、苦難をやり過ごすための応急処置でしかなかったことに気づきました。それはそもそも重要度の基準となるミッション・ステートメントが明確でなかったことが原因です。その結果、体力を精神をいたずらに消耗させ、惰性で物事をこなす姿勢になっていました。

7つの習慣を読む度にこのようなつらい現実に気付かされるのですが、ただ傷つくだけでなく、それを乗り越えさせようという愛も同時に感じられます。この印象は初めて読んだ時から変わりません。まずは時間を取って、自分にとって何が一番大事なことをミッション・ステートメントにまとめるところから取り組んでいきます。

    最後まで読んでいただき ありがとうございました。

    何か一言添えてシェアしていただけると幸いです。

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