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【感想】若きウェルテルの悩み

  • 読書感想文

自殺は弱さなのか、心の病なのか。200年以上前の作品から問われているような気がしました。

世界保健機関(WHO)は各国メディアに向けた「自殺予防ガイドライン」というものを発行しています。その中には、「自殺を問題解決法の一つであるかのように扱わない」「著名な人の自殺を伝えるときには特に注意する」といった内容が書かれています。メディアが自殺をセンセーショナルに報道したあとには、それを模倣した自殺が増加する傾向にあることが知られているためです。

このように、メディアが自殺行為に大きく影響を与えることを世界ではじめて明らかにした事例が、「若きウェルテルの悩み」でした。1774年に詩人ゲーテによって書かれたこの小説のなかで青年ウェルテルは婚約者のいる身である夫人シャルロッテに恋をし、その恋叶わぬと悟った末銃で自殺します。あまりに叙情的な文体とウェルテルの熱情に感化された人々の間で模倣自殺が流行し、ついには販売禁止になってしまいます。それほど当時の人達にとって「ウェルテル」は衝撃的であり、救済だったのです。

ウェルテルの自殺の理由は、叶わぬ恋の苦悩でも、自分を選ばなかったロッテへの復讐でもありません。それはいつまでも変わらぬ愛の表現、死という形で自分の意思を永遠に留めようとする気持ちが感じられました。もちろんそれは死に魅せられたウェルテルの狂気でしかないわけですが、「人間の尊厳」としての死に多くの人が影響を受けたのではないでしょうか。

わたしの一行

問題はその人が弱いとか強いとかにあるのではない。その人が、精神的にでも肉体的にでも、苦しみの限度に耐えきれるか否かにあるのです。

    最後まで読んでいただき ありがとうございました。

    何か一言添えてシェアしていただけると幸いです。

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