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書いて生きていく プロ文章論:会い、聞き、伝える、プロフェッショナルの心得

Pro bunshouron

文章とは怖いものです。自分の書いた文章が意図せずに相手を傷つけたり、怒らせたりすることがあります。

文章はダイレクトにメッセージを発信してしまう危険性がある。受け取る準備ができていない受け手にも、いきなり刺さってしまう。(P26)

直接話すときは身振り手振りや言葉のニュアンスで伝わるものが、文章では伝えられません。だからこそ、文章を書くときには、話すとき以上に注意をはらう必要があるのです。

一方、読ませるという行為は、読者に時間を取らせるということです。貴重な時間を使ってでも読んでもらいたいと思えば、読者の心を引き付ける「何か」を用意しなければなりません。

読者を傷つけず怒らせず、それでもって関心を持ってもらえる文章はどうすれば書けるのか。インタビュアー兼ライターとして活躍されている著者の 生きていくための文章の書き方 が本書『書いて生きていく プロ文章論』には詰まっています。

相場観を持つ

文章を書くときは、どんな人に読んでもらいたいのかというターゲットを明確にイメージしなければなりません。老若男女すべての人に読んでほしい、だれでもいいから読んでください、といった文章では、誰も関心を持ってくれません。「20代」「男性」「文章を生業にしている人」くらいターゲットの層を明確にします。

そのとき重要になってくるのが 相場観 です。ターゲットとする人たちはトピックについてどんな印象を持っているのか、どのくらい関心があるのか、という世間の相場を把握しておかなければなりません。相場観をつかむためには、ある程度ターゲットを絞らざるを得ないとも言えます。

例えば「結婚」というトピックに対して、20代と50代ではかなり印象が変わってくるはずですし、書くべき内容も自然と変わってきます。

この相場観を無視して文章を書くと、関心を持ってもらえないばかりか、最悪の場合、相手の逆鱗に触れて批難の対象となってしまいます。

伝えたいことリスト

文章にはかならず目的があります。文章を書くためには謝罪、催促、問題提起といった目的に合わせて、「何を」「誰に」伝えたいのかを意識しなければなりません。著者はそれを 伝えたいことリスト として箇条書きでまとめておくことをおすすめしています。

書くことが苦手な人は「何を伝えたいのか」がはっきりしていないことが多いそうです。これがあいまいなまま書いても、「何が言いたいのかわからない」文章になるのが落ちです。

聞く力

インタビュアーとしても活躍されている著者ならではの経験論です。本書の3分の1はこの「聞く力」、とりわけインタビューに対する心得が語られています。

インタビューにおいても先述の「相場観」が重要になってきます。インタービュー記事の読者はどんな人でどんなことを知りたがっているだろう、ということを意識することで、満足のいくインタビューができるそうです。

不思議なのですが、"読者なら"という枕詞をつけてみると、いろんな質問や感想が浮かんできてしまうのです。(P186)

まとめ

書く力にはこのほかに「一気通巻のリズムを意識する」というものもあり、求人広告や週刊誌といった情報の鮮度を求められる文章ならではのノウハウが印象に残りました。

また、インタビュアー兼ライターという仕事柄から学んだ、書く力と聞く力の融合 といった点でも、他の本にはない本書のオリジナルだと思います。

表面的な技術ではなく、地に足のついた文章との付き合い方こそ、文章を変えていくのではないか、文章を書き進める上で役に立つ情報なのではないか。(P9)

書籍やインターネットで見かける「文章術」なるものよりももっとベーシックなもの、著者の言葉を借りると「地に足のついた文章との付き合い方」を学びたい方は、本書を一読されることをおすすめします。

    最後まで読んでいただき ありがとうございました。

    何か一言添えてシェアしていただけると幸いです。

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