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「あいつは生きていてはいけない」

  • コーチング

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コーチング哲学のひとつに「答えは相手の中にある」というものがあります。人のとる行動にはかならずその人なりの理由があります。その理由は、他人から見て良い・悪い、正しい・正しくない、理解できる・理解できないに関わらずその人の答えであり、その人の「あり方」であるいう考え方です。

「犯罪を犯す人にも同じことが言えます」コーチングの講師は言いました。「急いでいるからスピードを出した」「生きていけないから盗んだ」「生きていてはいけないと思ったから殺した」

講師が挙げた例のなかでわたしが一番反応したのは、最後の「生きていてはいけないと思った」というところでした。聞いた瞬間はその衝撃の強さのために不安定になった気持ちを抑えるのに必死でしたが、この言葉はわたしの「あり方」を大きく揺るがす一言だったのではないかと、あとから思うようになりました。

photo credit: Lawrence Whittemore via photopin cc

このとき講師の使った言葉が「許せなかった」とか「殺すしか方法がなかった」だったらそれほどショックを受けなかったと思います。「生きていてはいけない」という言葉に含まれる「存在自体を否定する」ニュアンスに大きく心を揺さぶられたのでした。

たとえば、「並んでいる列に横入りをする」「女性専用車両に乗り込む」ということをした場合、その行動は批難の対象にあたるでしょうが、「そこにいる」ということ自体は否定されないと思うのです。その究極のかたちが「いま生きていること」でしょう。絶対に否定されることのないと思っていた「生きていること」を根本からくつがえされたことで、わたしの「あり方」が大きく揺らいだのです。

もちろん、講師の言葉は本気で言ったものではありませんし、わたしに向けられたものでもありません。そんな言葉ですらこれほど心を揺さぶられたという事実から、言葉の持つ力におそれを抱かずにはいられません。

一方、わたし自身は相手の「あり方」を否定する発言はしていないだろうかと心配になりました。時に冗談まじりで、時に喝を入れるつもりで、あえて強い言葉を使うことがあります。その言葉のひとつが相手のあり方に対して大きなショックを与えていたこともあるかもしれません。

コーチング研修では同時に「存在承認」というものを学びました。「あなたはここにいてもいい」「ここに存在するだけですばらしい」ということを積極的に認めていく方法です。上の例と正反対な言葉ですね。無意識的に、雰囲気でおこないがちなこの存在承認ですが、本当はもっと意識的に能動的におこなうべきではないかと思います。なぜなら、「答えは相手の中にある」という言葉どおり、お互いの中に持っている答えは非言語では共有しづらいからです。

今回の件は、この存在承認がわたしのあり方に大きく影響していると感じられる出来事でした。だれにでも多かれ少なかれ、存在を承認されたいという欲求はあるものだと思いますが。これまでの話を聞いて「そんなことで」と思った方は、無意識に相手のあり方を傷つけているかも。

    最後まで読んでいただき ありがとうございました。

    何か一言添えてシェアしていただけると幸いです。

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