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【感想】思考の整理学

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思考の整理学

学校教育が考える力を奪っている、という主張は、現在も30年前も変わっていないようだ。教えられるがままのグライダー人間ではなく、自ら考え飛行する飛行機人間を育てるアイデアが、本書のなかではいくつも提案されている。そのなかから、アイデアを熟成し蓄える「メタノート」の考え方を紹介する。

メタノートに蓄える

メタノートとは、アイデアの貯蔵庫のことである。ふとひらめいたアイデアをどこかにメモする。しばらく経ってからそのメモを見返し、まだ脈があると感じたらメタノートに書き写す。その際、アイデアを見て感じたことをさらに追記しておく。つまり、アイデアが「着想」→「メモ」→「メタノート」の順に育てられていく。これを繰り返してできたメタノートには、ただのひらめきとは違う質の高いアイデアが蓄えられることになる。

メタノートによってアイデアの質が高くなる秘密は「時の試練」と「コンテキストの分離」にある。この2つがどのようなものか見ていこう。

「時の試練」を与える

物体と同じように、アイデアも時による風化の影響を受ける。その過程で、取るに足らないものは見えなくなり、熟成された本当に価値のあるものだけがそこに残る。古典文学が多くの人に愛されるのは、時の試練を耐えぬいたからに他ならない。

メタノートにアイデアを書きつける前に、アイデアはかならずメモに書き残す。メモしたことをすぐさまメタノートに書き写しては意味がない。しばらく置いておき、十分熟成されたと思ったらもう一度見返す。すると不思議なことに、素晴らしいと思っていたアイデアがとてもつまらないものに感じたり、些細なことと思っていたことが重要に感じられたりするようになる。つまらないと感じたアイデアは、時の試練を通過できなかったということなので、惜しげもなく捨ててしまう。脈アリと感じたものだけメタノートに移す。

熟成させる期間ははっきり決まっていないが、メモを書いたことを忘れるくらい、少なくとも1週間は置いておきたい。「見つめる鍋は煮えない」というが、あまり頻繁にのぞいても熟成が進まないので、すっかり忘れるくらい放置するのがポイントである。

風化のイメージ

コンテキストの再構築

アイデアをメモした時点ではまだそこに「コンテキスト」が残っている。コンテキストは文脈や背景と呼ばれ、着想があったときの状況や考え方の傾向などの前後関係のことである。例えば本を読んでいて気になったフレーズをメモする。メモした直後は本の内容が頭に残っているため、そのアイデアは文脈から切り離せない。しかしメモがメタノートに移されることで、そこに新たな前後関係が構築され、そこから新しい発想が生まれてくる。この発想が質の高いアイデアになる。

コンテキストの再構築

メタノートの活用

こうしてメタノートには熟成された質の高いアイデアが蓄えられることになる。これらのアイデアもすべてが活用されるとは限らない。メタノートのなかで寝かされるとこでさらに熟成が進むこともあれば、風化してしまうものもあるかもしれない。

時の試練を課すにはある程度時間が必要なので、特にクリエイティブな活動をする人はメタノートを作って、アイデアをいつでも寝かせておくといいだろう。

    最後まで読んでいただき ありがとうございました。

    何か一言添えてシェアしていただけると幸いです。

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