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【感想】そして誰もいなくなった

  • 読書感想文

And there were none

アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』を読んだ。アガサの作品はこれがはじめて。はじめての作品がこれで良かったのか、ちょっと心配になっている。後悔はしていない。

あらすじを見たときは推理小説かと思ったけれど、実際の内容はホラーサスペンス。『10人のインディアン』の童謡になぞられて館の人間がひとりずつ殺されていき、そして最後には誰もいなくなる。読んでいて「こいつが犯人か?」と目星を付けた端から殺されてしまうので、犯人探しをする読者は相当戸惑わされることになる。

舞台や映画で何度か上映されているが、ラストシーンが原作から改変されているという話もあるので、そちらを知っている人もぜひ原作を手に取ってもらいたいと思う。

その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が響く…そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく! 強烈なサスペンスに彩られた最高傑作。
(「BOOK」データベースより)

「法律で裁かれない殺人」に罰を与えるために呼び出された10人の男女。まずは夕食の席で若い青年が毒殺され、翌日には、女執事が眠ったまま薬物で殺されているのが見つかった。この時点では二人は自殺ではないかと考えられたが、3人目の犠牲者の老将軍が、何者かに後頭部を砕かれて死んでいるのが発見されて、一連の事件は「オーエン」を名乗る人物による殺人事件だと断定された。

島は海に囲まれ、島にははじめに来た10人以外の人間がいないことから、「オーエン」は生き残った者の誰かということになる。自分の命を守るために互いに警戒しあう生存者たち。それでも処刑は次々と決行されていく。怪しまれていた人物も「オーエン」に殺されることでその嫌疑が晴らされていく。「また一人、嫌疑がはれた ― はれるのが遅すぎたが……」という台詞は、犯人探しがまたふりだしに戻ってしまったことを意味してる。

最後まで生き残った人物が犯人なのかと予想できるが、この物語の最後は、題名どおり誰もいなくなる。犯人の正体や動機は、物語の最後、独白という形で明らかになる。この独白は誰によってされたものなのか、「誰もいなくなった」とはどういう意味なのか、このあたりを想像しながら読むと、ストーリーが一層楽しめるのではないだろうか。

    最後まで読んでいただき ありがとうございました。

    何か一言添えてシェアしていただけると幸いです。

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